篠崎の酒造り Sake Brewery
理想にこだわり抜き、これまでにない感動をもたらすこと。
毎日を豊かに彩る、楽しさや出会いを届けること。
お酒をつうじて、人と人とのつながりを深めること。
その実現のために、私たちが最も大切にすること。
それは、独創性の追求です。
ほかにはない発想や、受け継がれた技術を注ぎ込み、
お酒のもつ可能性を、新たに広げていく。
歴史200年にして、開拓者であり続ける。
私たちは、個性あふれる唯一無二のお酒を届け、
さらにはお酒の未来そのものをつくり出していきます。
時代をこえる。時代をつくる。
私たちならではの、“独創”を追求。
約200年前、日本酒の製造からはじまった私たちですが、今では醸造酒、蒸留酒、ノンアルコールの甘酒と、ジャンルを超えて幅広い製品を手がけています。創業時から変わらず福岡に製造場を構え続け、現在は日本酒や焼酎を主に製造する「朝倉製造場」と、2021年に開設したウイスキーやワインを製造する「SHINDO LAB」のふたつの拠点を設けています。時代を超える定番を目指す「朝倉製造場」と、時代をつくる挑戦的なお酒造りを行う「SHINDO LAB」。
それぞれの個性を発揮しながら、私たちだから届けられる製品を追求しています。
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常識を疑う。
「普通はこう」「これはできない」という固定観念を捨て、柔軟な思考で理想を実現するための手を尽くすこと。
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まっすぐ丁寧。
奇をてらった発想や手法におぼれることなく、誠実かつ丁寧にすべての仕事に向き合うこと。
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誇りを注ぐ。
自分たちだからこそ届けられる価値をつくる。その誇りをもち、ひたむきに質を追求し続けること。
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感謝をすべてに。
共に仕事に励む仲間、お客様、地域の方々。紡いできた歴史に敬意をはらい、すべてのつながりに感謝すること。
予測のできない製造はしない。
徹底的な品質管理と向上を。
各製造場で、共通して大切にしていること。それは、徹底的な衛生管理です。私たちの製品は微生物と密接に関わるため、予測不能な因子を持ち込まず、科学的根拠にもとづく“きれいな造り”を追求しています。
例えば、製品課ではお酒専用・ノンアルコールの甘酒専用の充填機を用意。日本酒においては繊細な香りを損なわないよう、直前に焼酎等の香味の強いお酒の充填は避けるなど、それぞれ細かなルールを設けています。甘酒充填の場合はさらに厳格で、変色につながる過度な熱処理を防ぎながらも、安全性を充分に担保。こうした高度な製造を、日々の技術向上によって可能にしています。

そしてもうひとつ、品質の向上を担う部門として、品質管理課があります。ここは各部門で製造されるお酒や甘酒の品質を維持・向上するための、緻密な分析業務や提言を行っています。「製造するすべての酒類の品質に責任をもつ」という弊社の製造哲学を体現する、まさに心臓部に位置する部門と言えます。


地域の誇りとなることを目指して。
篠崎が蔵を構える福岡県朝倉市には、九州一の大河「筑後川」が流れ、豊かな水に恵まれています。3つのダムを擁し、福岡市やその周辺に水を供給していることから、「水のふるさと」とも呼ばれる地域です。この清らかでおいしい朝倉の水こそが、篠崎の酒造りの原点です。
私たちは、質の高い定番商品を追求するだけでなく、地域と共に歩む蔵元でありたいと考えています。その想いをより強くしたのが、2017年に発生した九州北部豪雨でした。製造場に泥が流れ込む中、地元の皆さまが清掃を手伝ってくださり、私たちも地域の復旧作業に参加する中で互いに助け合い絆を深めることができました。そして、被災地の至るところで篠崎の商品を目にし、私たちの酒がこの地に根付いていることを改めて実感しました。
この経験を契機に、地域の皆さまにとって誇りとなる蔵元であり、価値を還元できる存在であり続けたい……そんな想いを胸に、これからも朝倉の地で酒造りを続けてまいります。